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人材不足解消はじめの一歩-フロア清掃はロボット掃除機で

人材不足とロボットと

宿泊業界での人材不足が常体化しつつあります。

日本・東京商工会議所調べ「人員の過不足状況」。宿泊・飲食業では企業の81.8%が人材不足を感じている。
参考資料:日本・東京商工会議所調べ(2019)

上記のように人材不足は長年、業界の命題とされながらも、なかなか決定的な対策が見出されずにいる問題の1つと言えるでしょう。
今回は、その対策例として「ロボット掃除機の活用」をご紹介いたします。

「AIやロボットが人の仕事を奪うかもしれない」という声が最近よく聞かれますね。
でもこれは、裏を返せば「してほしい仕事はあるのに人材がいない」という場面では、ロボットが大活躍できると言い換えることができます。

中でもロボット掃除機は、実は比較的導入のハードルが低い製品なんです。


ロボット掃除機の導入はけっこうお手軽

なぜロボット掃除機はハードルが低いのか。
まずは導入がお手軽である理由を3つほど挙げてみます。

  1. 低コスト
  2. 操作が簡単
  3. 安全性○


1.について
ロボット掃除機は購入すれば長期間使用できるため、導入費用の回収が容易です。
また、メーカーによってはサブスクリプション(月額制)もあります。
こちらも月々の人的コストと比較するとかなり安価で済むんです。

2.について
「ロボットの操作」というと機械が苦手な方にとっては「専門知識が必要そう」と不安に思うかもしれませんね。
でも実はボタンの数も少なく、操作は難しくありません。
炊飯器や洗濯機と同じような操作性で誰でも操作できるように設計されています。

3.について
自動化のリスクといって思い当たるのが事故や怪我。
自動で動く機械は人や物にぶつかってしまってはいけませんね。
でも、この点も心配いりません。
障害物検知(ぶつからない)、落下防止(階段から落ちない)、自動充電(立ち往生しない)など様々な安全機能を搭載しています。

ロボット掃除機がお手軽な理由:低コスト、操作が簡単、安全性◯


ロボット掃除機はこんなに便利

次に、ロボット掃除機の「どこが便利なのか」を考えてみます。

  1. 広範囲・長時間稼働
  2. マッピング機能
  3. スマホで遠隔操作


1.について
ロボット掃除機は、広範囲・長い時間でも疲れることなくお掃除をし続けてくれます。
物が多く込み入ったところは人間の方が得意ですが、広大で単純な形状はロボットが大得意なんです。

2.について
各フロアや廊下など、一度掃除した場所の「地形」を覚えてくれます。
2階北廊下や3階小ホールなどの指示を出すことにより、ピンポイントで稼働させることだってできます。

3.について
多くの製品はスマートフォンと連携し、遠くから操作したり状況を確認したりする機能を持っています。
自宅にいながら清掃開始を指示したり、「今どのあたりを掃除しているか」を知ることもできるんです。

ロボット掃除機の便利なポイント:広範囲・長時間稼働、マッピング機能、スマホで遠隔操作


注意点

ここまでは「良いこと」を中心にお話ししてきました。

1つ、押さえておきたい点は、ロボット掃除機は万能ではないという点です。
たとえば、次のような場所の掃除は苦手です。

  • 段差があるところ
  • 狭いところ


ロボット掃除機は階段の上り下りができません。
そして物理的に入り込めないような狭い場所や込み入ったところの掃除はできません。

ロボット掃除機が完全に人間の代わりをしてくれるわけではないというポイントを押さえておきましょう。
今後の清掃係さんの主な仕事は、細かい部分の掃除をしつつ、ロボットに指示を出し、ロボットの仕事の結果をチェックするということになっていくかもしれませんね。

ロボット掃除機のイメージ画像


代表的な業務用ロボット掃除機4選

ロボット掃除機の導入にご興味を持たれた方のために、代表的な4シリーズをご紹介します。

  • RULO Pro(パナソニック)
  • ロボットクリーナ(マキタ)
  • Whiz i(アイリスオーヤマ)
  • DEEBOT PRO(ECOVACS)


※業務への導入に当たっては、購入前相談窓口のご利用や、各製品のマニュアルやガイドラインの注意事項の遵守をお勧めいたします。


最新技術と歩む未来へ

前回の記事で解説した生成AIに、今回のロボット掃除機。

私たちが子供の頃に思い描いていた未来は、一歩ずつ、確実に近づいてきています。
ただし急激な利便性が生まれると同時に、「今はまだできないこと」も浮き彫りになってきています。

使わないのは損です。
でも過信は禁物です。

素晴らしいサービスは上手にお仕事に取り入れて、明るい明日を作っていきたいものですね。

ロボットと過ごす未来のイメージ画像