アンケート集計が12倍楽になるWebアンケートの魔法
紙アンケートではいけないのか
Webアンケートのご紹介をしていると、ときどき尋ねられるのが
「紙アンケートではダメなの?」
という質問です。
もちろん、紙アンケートがダメなわけではありません。
ただ、紙アンケートではできないことがあるんです。
今回はその「できないこと」について解説します。
「できないこと」が貴館にとって不要なら、紙アンケートのままでも大丈夫です。
紙か、Webか。
このコラムが貴館の判断材料になりますように。
それでは始めましょう!
紙アンケートでよくある風景
紙のアンケートを回収すると、そのあとに必ず発生するのが「紙束との戦い」…いわゆる集計作業です。
一番よくあるのが「正」の字を書いていく方法。
昔から見かける由緒正しい方法ですね。
やり方は単純で、一票ごとに線を引いていきます。
「正」が1つできると5票入ったことがわかります。
「正」の字2つで10票。数えやすいですね。
メリットは「誰にでもできる」ということ→専門知識はいりません。
そしてデメリットは「時間や手間がかかる」ということ→けっこう大変です。
仮に設問数が10問のアンケートが100通あったとします。
1通を30秒で処理したとして、かかる時間は50分。
休憩を入れながらやっておよそ1時間程度でしょうか。
文章で回答する設問がある場合は、もう少しかかりそうですね。
単純集計とクロス集計
この「正」の字の方法で集計できるのは以下のようなことです。
- 回答者の男女比はどのくらいだったか
- お食事の満足度の内訳はどのくらいだったか
これらはいわゆる「単純集計」と呼ばれるものです。
残念ながら以下のようなことはわかりません。
- お食事の満足度を性別ごとに比較したい
- 貸し切り露天風呂の満足度は年代別に見るとどうなのか
- 初めて宿泊された方の総合満足度は現状どのくらいか
これらは「クロス集計」と呼ばれる、いわばアンケート集計の王様的存在です。
知りたいことに合わせて掛け合わせるその組み合わせは切り口次第で無限に広がります。
※男性から圧倒的な人気を得ていることがクロス集計して初めて判ります。
クロス集計は紙アンケートでもできるのか
このクロス集計を紙アンケートで実施する場合、2つの方法が考えられます。
- 年代別に紙束を分けて、それぞれ正の字を書いて数える
- 紙アンケートをすべて表計算ソフトにデータ入力し、集計にかける
1の方法では、多くの手間がかかる割に「無限の組み合わせ」には対応できません。根気よくやったとしても、1~2パターンの組み合わせが精いっぱいです。
2の方法は、回収した紙の分だけデータ入力の工数がかかります。
たとえば10問100通の場合…1通あたり1分としても100分。
速い人でも60分ほどでしょう。
ここまでが前準備で、そのあと表計算ソフトを駆使して関数で集計をします。
全行程で2~3時間ほどはかかるでしょうか。
こうして書き出してみるとわかりますが、1は応用が利かず実用性に乏しいので不採用。現実的には2の方法を選ぶことになります。
価値あるデータを手に入れるまでの道のりはなかなか険しそうですね。
これが紙アンケートによるクロス集計の実際です。
Webアンケートのパワフルさ
次にWebアンケートについて考えてみましょう。
Webアンケートの場合、先ほど「前準備」と表現した部分は既に済んでいる状態から始まります。
なぜなら、回答者が回答する際に、直接データを打ち込んでいるからです。
そして、集計にかかる時間は10分程度(組み合わせを設定するだけ)。
紙のクロス集計と比較すると、所要時間は「2~3時間 VS 10分」。
その差は12倍以上。
圧倒的な差ですね。
こう考えてみると、クロス集計が必要な時点で、紙アンケートを選ぶ理由はどうやらなさそうです。
Webアンケートのコストと工数と
ここまでで、クロス集計するにあたってWebアンケートがとても有利なのは、お判りいただけたと思います。
今まで紙アンケートをされていた方にも、ご興味を持っていただけたのではないでしょうか。
Webアンケートは無料ツールもあり、ご自身で手作りすることもできます。
「無料 アンケート」などのキーワードで検索すると、様々なツールが見つかると思いますよ。
ただし、高度な集計機能は有料オプションだったり、集計時には表計算ソフトのスキルが必要だったりと、思わぬ出費や手間もありえますので慎重にお選びください。
「なるべく手間をかけず、まるごとおまかせでWebアンケートを始めたい」という場合は、クリアンがお手伝いします。
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