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そのアンケートは「いつ」書くのか

アンケートクイズ

まずはこちらをご覧ください。

一見、どこにでもありそうな宿泊者アンケートです。
でも、このアンケートにはちょっとした問題があります。

よろしければ、どこが問題なのか、立ち止まって考えてみてください。

 すべて5段階評価です。 1. スタッフの対応はいかがでしたか? 2. お部屋の過ごしやすさはいかがでしたか? 3. ご夕食・ご朝食のお味はいかがでしたか? 4. 大浴場はご満足いただけましたか? 5. チェックインやチェックアウトはスムーズにできましたか? 6. お見送りにご不満はありませんでしたか? 7. 総合的な満足度はいかがでしたか? 8. ご意見、ご要望があればご記入お願いします。

ひっかかるところはありましたか?
それでは、答え合わせをしていきましょう。

5. チェックインやチェックアウトはスムーズにできましたか?
6. お見送りにご不満はありませんでしたか?

ポイントはこの2か所です。
何が問題かと言えば「回収するタイミング」です。

お見送りする女将

 

いつ書くかという問題

これだけだとわかりにくいと思いますので、少し補足しますね。
お部屋に置いてある紙の宿泊者アンケート、お客様はいつ書くでしょうか?

基本的には、食事や入浴などの間。
一息ついたとき。
いわゆるスキマ時間です。

スキマ時間の発生タイミングは人それぞれ。

でも設問に「夕食はいかがでしたか?」とあれば、夕食後でなければ答えられません。
「朝食はいかがでしたか?」とあれば、翌日の朝食後でなければ答えられません。

冒頭でご覧いただいたアンケートは「チェックアウト」「お見送り」にまで言及しています。
お客様がこれに答えようとしたら、どのような行動をとる必要があるでしょうか。

チェックアウトが完了し、お見送りを受けてから、アンケート用紙に記載し、これを渡すために宿に戻ることになります。。

さすがにこれは現実的ではありませんね。

アンケートを作る側としてはもちろん「聞きたいこと」があり、それにかなう設問を準備します。
でも残念ながら「お客様はいつそれを書けばよいのか」という点を意識できていないアンケートも多々あるんです。

アンケート記入のイメージ

 

アフターアンケート

せっかくご厚意で答えてくださるのに「まだ答えられない設問」があったのでは、お客様は困惑してしまいますよね。
とはいえ「朝食後にご回答ください」などの但し書きがあるのも、窮屈に感じてしまいます。

では、チェックインからチェックアウトまで、全工程において聞きたいことがある場合は、いったいどうすればよいのでしょう。

1つの解決策として「アフターアンケート」があります。
たとえば、こうです。

ご予約時(またはチェックイン時)にご記入いただいたメールアドレス宛に、ご宿泊のお礼メールをします。
その末尾に、アンケート回答のお願いを記載するんです。

例文をご紹介します。

○○様

○○旅館 女将○○と申します。

先日は当館にご宿泊いただきありがとうございました。
大切なご旅行のお宿として当館をお選びいただけたこと、たいへん嬉しく思います。

ずいぶん寒くなって参りましたので、どうぞお身体お気をつけてお過ごしください。
またのご来館をスタッフ一同、心よりお待ちしております。

当館では、よりよい宿を目指すため、ご宿泊者さまのお声を集めております。
良かった点、お気づきの点などありましたら、ぜひ下記フォームより
お知らせいただければ幸いです(ご回答のお礼として次回ご宿泊時に利用できるクーポンをご用意しております)。
※回答にかかるお時間は2~3分です。

https://○○○○


これならば、宿泊体験がすべて済んだ後なので、スムーズに回答ができます。

メールを送るタイミングは、チェックアウトの当日か翌日くらいが適切でしょう。
宿泊体験がまだ記憶に新しいうちに記載いただきたいですからね。

旅館からのメールを受け取った女性

 

Webアンケートだからできること

このように、紙では難しい「アフターアンケート」もWebアンケートなら簡単に実現できます。

ご自身で設問設計や集計をされる場合は、Googleフォームなど無料のアンケートフォームを利用するのもオススメです。

「設計や集計・分析レポートはまるごと任せたい」という方は、クリアンで承っております。
お手伝いできることがありましたら、下記の「お問い合わせ」からお気軽にご相談ください。