コストゼロでアンケート回収率を上げるたった1つの方法
これまでのおさらい
シリーズ連載「旅館・ホテルのアンケート回収率向上」の第4弾です。
このコラムでは、これまで回収率の向上について3回ほど扱ってきました。
まずはそのおさらいです。
宿泊者アンケートの回収率を上げる「ラポールの形成」
▼概要:答えてもらえうためには、信頼関係がタイセツ
宿泊者アンケートの回収率を上げる特典のアイデア20
▼概要:回収率に直結する「特典」について本気で考える
回収率が変わる! アンケートの「まえがき」例
▼概要:まえがき(挨拶文)で「思い」を伝え回収率向上を目指す
一番シンプルな方法は?
これまで扱ってきた3つのアプローチは、もちろんどれも大きな意味のある試みです。
でも実は、もっとも簡単で、コストがかからず、かつ効果的な方法にまだ触れていませんでした。
それは「お願いすること」です。
アンケート回答「未経験者」のホンネ
ここで、クリアンが独自に実施した100人アンケートの結果をご覧ください。
宿泊者アンケートに一度も回答したことのない人は、なんと約6割もいたのです。
正直、これは意外でした。
そして、その方々(59人)に更に尋ねました。
アンケートをお願いされたことはありますか?
回答結果は以下の通りです。
約8割の人がまったくお願いされていなかったんです。
アンケートをする側として、ここで気になるのは「お願いしたら書いてもらえるの?」ということですよね。
もちろん、聞いてみました。
「スタッフからお願いされたら回答する気になりますか?」
回答結果は以下の通りです。
とてもなると思う:8%
少しはなると思う:55%
なんと63%の方はお願いされることで気持ちが動くと答えています。
この数字。意外と大きいと思いませんか?
皆さんはアンケートのお願い、口頭でなさっていますか?
「どうせ書いてもらえない」とあきらめてしまってはもったいないです。
実はお願いするだけで約6割もの人が書く気になってくれるんですから。
コストゼロで最大の効果を
ちなみに、宿泊者アンケートに回答したことのある人にはこう尋ねました。
「どんなときに回答しようと思いますか?」
この結果でも、41人中7人が「感じよくお願いされたとき」と答えています。
回収率を上げたい、と考えたときにまっさきに思い当たるのは、特典(回答のお礼)。
「特典」に大きな効果があることはたしかです。
でも「お願い」はノーコストでありながら「答える派」「答えない派」両方にとって重要な要素であることがわかりました。
宿泊者アンケートの回収率向上。
そのもっとも大切な第一歩。
それは、お願いすることなんです。
皆さんのお宿はアンケートのお願い、していますか?
「お願い」は0円でできるもっとも簡単で効果的な施策です。
ぜひお試しください!